2017年01月22日

粉飾の論理

ある時期に立て続けに粉飾決済の本を読んだ内の一冊.
題材はライブドア,カネボウ,メディア・リンクス,か.
取材力はあるのだろうが,文章力というか組み立てに問題があり,論旨がよくわからないところが多かった.個人的には同時期に読んだ東芝の粉飾決済の本が良かっただけに差が際立ってしまった.
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天冥の標IX-1

実質的にはXIIIの続きでありもはや10分冊という当初の目標からは随分と外れているように思われるが.
物語全体の謎という謎はだいぶ収束してきてあとはどう風呂敷をたたむかという範疇に来ているので,その歩みがゆったりとしていても見守ってあげるくらいの心の広さがないと,このシリーズを最後まで追いかけるのは難しいかもしれない.
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切磋琢磨するアメリカの科学者たち

仕事の一環として読んだのか趣味なのかはもはや分かちがたいところだ.
日本における研究者の生活が一般人にはほとんど知られていないのと同様に,アメリカにおける研究者の生活は日本の研究者にとってすら想像できないところがある.本書は日米どちらも経験した研究者による二つの環境の比較なので少なくとも日本の研究者には分かりやすい.
全体としてのシステムは日本もアメリカもそう変わるところは無い.しかし実際の運用の細かな差がシステム全体としての効率性あるいは成果にこれほど効いてくるのかと暗澹たる思いに囚われる.公平にやる,透明にやる,そのためには膨大な人的資源が必要でそれが確保できないために結局運用の差も埋まらないのだろう.トータルの資金でも負けている上に効率性でも負けたらもうどうにもならない.
読むと悲しい気持ちになるが,読んでおくことに意味はあった.
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書くことについて

スティーヴン・キングを何故読もうと思ったのかはわからないが気がついたら何故か家にあったので読まざるを得なかった.そしてその幸運にとても感謝したい.

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昭和16年夏の敗戦

2016年から2017年にかけての築地市場の移転問題にまつわる各種報道を見ているだけでも,事実に基づいて思考するのがいかに難しいかが明らかになる.小池百合子はアジテーターだがそうした実際的な能力を欠き,都政を暗礁に乗り上げさせたまま漫然と時を過ごしている.その前の舛添要一も器の小ささではいい勝負だったが,トラブルを自分から起こさないという点では小池百合子には勝っていた.そしてその前の猪瀬直樹は,両者の中間くらいだろうか.
時計の針を戻して昭和16年の日本を考えてみると,当時日本で入手可能だった情報のどこをどう総合しても日本がアメリカに戦争を仕掛けて勝てるという要素はない.あの開戦の時点で詰みだった.あそこに入り込んではいけないのだ.本作はその,昭和16年の段階で若手将校や民間人を集めて対米戦のシミュレーションをやってボコボコにされたという話をネタにした,猪瀬直樹の著作である.当時もまた,戦えば負けるという結論を上層部は受け入れなかった.そしてアメリカに戦争を仕掛けてしまい実際にボロボロに負けた.事実に基づいた判断ができなかった.
70年以上の年月が経ったも日本人は大して進歩していないようだ.
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肥料になった鉱物の物語

元素変換が実用化されていない現在においてまで,窒素リン酸カリウムという肥料の三大要素はほぼ鉱石からの採取によって成り立っている.これら肥料の量が収穫量を決定し,人口を決定し,即ち国力を決定するので,鉱石の争奪戦は非常に重要であった.そうでなくなるのは,20世紀に入ってハーバー・ボッシュ法が確立されてからである.
という話を復習し細部を理解した,はずだ.もうあまり具体的な内容については覚えていないのだが,しかしそうだとするとこの本を読んだ意味はどこに.
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人間を愛する妖

本シリーズの総括は先の2015年の総括に書いてしまったが,実は最終巻はこっちで,2016年に読んだのだった.記憶が混ざってしまった.まあ書き直すのも面倒だから特に何も書かないが.
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航空宇宙軍史完全版1

最近Kindleで旧版を買ったばかりなのにこっちの文庫版も買ってしまった.加筆修正もあるだろうが,単に読み直すのとあまり変わらない体験だった.
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2017年01月21日

2015年総括

前回の記事が1年ぶりだったと気付いて過去ログを読んでみたら,2015年の総括を2016年中にやろうと思っていたのをすっかり忘れていたことに気がついた.
よって今からやる.
候補作品は40冊.試験的に漫画を取り入れようかと思ったが,記録が残ってないので却下.2017年からやろう.

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2016年01月02日

常磐線中心主義(ジョーバンセントリズム)

茨城県と言われてどんなイメージかと言われれれば,グンマーなどと莫迦にされる群馬よりもさらに見下されながら話題にも上らない県,であろうか.真に地味であると話題にならないのである.
では,東北線,中央線,東海道線,総武線,常磐線の中で最も格が劣るのはどれであろうか.やはり常磐線ではないだろうか.実際,民度はとても低い.
その常磐線のいくつかの駅とその周辺にスポットを当て,それらの抱えるテーマについて述べた社会分析の文献である.ただ茨城県と常磐線を莫迦にするための娯楽本ではなかった.
各テーマに語ることによって常磐線という文化圏の特色を浮かび上がらせるという狙いについてはあまり成功しているとは思えないが,それは現在の常磐線沿線(特に福島県や茨城県の太平洋側と柏)が原発事故というテーマと切っても切れない関係にあるからで,そして各著者がそれを副主題として意識していることが見え隠れするからである.正直に言って論述としては失敗していて,2つの論文に分けなさいと諭したくなるところだが,まあ複雑な現状を丸呑みするのも単行本としては良いのかもしれない.

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動力の歴史

Wikipediaの各項目の記述は良い物もあれば悪い物もあるが,ある一定以下の価値の記事は概ね排除されており,トータルとして見れば各記事の価値はプラスである.しかし各項目の和としての価値よりもWikipedia全体の価値は高い.それは知識の連関が記事中の単語のハイパーリンクによって達成されているからでもあるが,それ以上に,記事の価値の足切りがハイパーリンクの効果を増幅してより高水準な知識の連関を与えてくれるからである.ただのWebがゴミ情報で溢れていることを思えば記事の価値の足切りは非常に重要である.

それでもなおWikipediaは知識を体系的に学ぶのには不足である.一つ一つの記事がたとえ「秀逸な記事」であっても,一つの事件について学ぶ限り通史は学べない.いかに「地方病」の記事が優れていても,だ.
それにハイパーリンクという機能による学習,というより学び手であるこちらには根本的な欠陥がある.すなわち,我々はハイパーリンクのうち,もともと興味のあったものしかクリックしない.Wikipediaによる学習では,はじめに興味は持てなかったが次第に面白くあるいは重要になる物事を学習できない.これは体系的に学ぶことが出来ないという問題に加わるもう一つの課題である.

そこでこうした入門書は今のところ価値を失っていない.特に自分の場合は,ディーゼルエンジン,ガソリンエンジン,蒸気機関,蒸気タービン,ガスタービン,そして水車の歴史と相互の関連についてきちんと理解していなかった.Wikipediaの各項目を読んだりもしたが重要な事柄ですら覚えて理解したとは言えなかった.そのため読むことに価値はあったと言える.

ただ,表紙の火星や金星の写真に惹かれて読み始めたが,その辺りの技術史は出て来なかった.
ロータリーエンジンは死ぬほどdisられていたが.何しろ永久機関と同じ章に押し込まれているのである.
まあそういうこともある.
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国道者

面白いし好きなんだけど,彼のブログで読んだ話ばかりだった.
だから感想は無い.
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マグダラで眠れVII

敵は優秀であって欲しい.

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2015年10月04日

悔恨を閉ざす鎖

二次創作のオリキャラはメアリー・スーにならなけりゃ割と許容するタチだが,勅使河原孝二郎は本当に好きだ.
正義の反対は別の正義,の一つの類型かもしれないが,方法論は違っても目的は同じ別団体ってのは萌えポイント高い.人間側,村人側の代表として振舞っていたのが,段々と妖怪側の論理に取り込まれていく様子も良かったのかな.

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私たちが雲を見上げた理由

どうも妙蓮寺は暗い話が似合うな.倫理に訴えかける話のほうが好みなので,妙蓮寺が絡むと二次創作の評価を上げやすい傾向があるぞ.

「〜という行動を取るように仕向ける」ことが推理小説における禁じ手かどうかは知らないが,ミステリの様式にこだわらないのならそれほど気にすることでもないように思われる.あなたがミステリだと思うものがミステリです.
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ヨーロッパ最終戦争1998上・下

欧州連合が崩壊しフランスとドイツが属国への経済支配を強める中で,ついには米英と対立し露とも不穏になるという世界.
敵と味方,有能と無能がはっきりしすぎていてちょっとつらい.有能を描いているときはつまらなくはないんだが.
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WORLD END ECONOMICA III

良くも文庫で2500P(概算)も読ませてくれたな

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沈黙の橋

北日本と南日本に分断された世界での二重スパイを巡る物語.
ターゲットがどちらをどのように裏切っているのかがわからない中で事態だけが深刻になる緊迫感が最高.

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コロンビア・ゼロ

このタイミングで航空宇宙軍史の22年ぶりの最新刊が出ることに異常な巡り合わせの良さを感じた.
短編集であまり連作という雰囲気でもなく,また戦争の趨勢が明らかになったわけでもないから,今ひとつ論評はしにくい.
ただ,いつもの谷甲州,つまり我々の求めているものが描かれているのでそこはとても良かった.
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ミリタリーテクノロジーの物理学<核兵器>

1-3章は原子核反応についての説明で面白くもなんともない.
4,5章で具体的な核燃料や核兵器の製造と動作の話が出てきてやっと盛り上がる.
ただ原爆についてはほとんどWikipediaレベルの話しか載っていない.水爆については少し詳しい気もする.ただ期待していた水準ほどではなかった.
まあ要素要素としてはWikipediaレベルでもそれを纏めた本というのは案外価値があるのではないか.
posted by terarorz at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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