2017年02月19日

真紅の碑文 上・下

上田早夕里の華竜の宮が良かったので続編とあらば読まざるを得なかった.
遺伝子組換え技術が発達しすぎて人間なのかどうかわからなくなった存在と人間の立場にとどまっている存在との相克の物語.
異種間コミュニケーションは人間側あるいは非人間側が来訪者である場合も多いが(前者の場合は異世界物と呼ぶこともあろうか),今作のように非人間側が人間側の被創造者である場合もままあって,産んだ側の苦しみと責任や産まれた側の葛藤と受容などこの設定ならではのテーマで話を持って行けて良かった.
また,女性作家にありがちな(男性作家もやるが)湿っぽいというかネチョネチョした恋愛描写がなく,それでいて連帯とか絆とかいった話が無いわけでもなく,心地よく読めたことも記録しておきたい.
できれば別テーマで長編SFを書いて欲しいんだが,出てたっけ?
posted by terarorz at 14:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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