2015年05月24日

侵攻作戦パシフィックストーム 外伝1

何が1だ何が.序数1というのは,2,3,と続いて始めて意味があるのだ.1巻には800円の価値しかない.2巻は5000円でも出すが.
本編は(例によって未完だが)昔読んだのだが,外伝だけ読んでいなかったので今さら.

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悲劇の海を越えて行け 上下

運の偏りに物語を生み出せるか.自分なりのエピソードを生成する機会があることが,自分にとってあるゲームに熱中するための一つのコツであるように思われる.特に元々のストーリーラインが存在しにくい,あるいは存在しないゲームについてはことさらそうだ.
多くの人がただの運の偏りで成功と失敗に一喜一憂しながら射幸感を味わっているのと,実は変わらないのかもしれない.他人の内面でどのような処理が行われた結果,これほどパチンコやソシャゲが流行っているのかは知らない.ただただ自分を,そのような射幸性の高い(いわば程度の低い)ゲームに熱中させるにあたって,そのような種類の言い訳を用意しているだけかもしれない.
もしこれを外挿して良いならば,多くの人もやはり何らかのエピソードを生成して自分を納得させてゲームに熱中しているのではないだろうか.ゲーム内の1ユニットにしかすぎない存在を愛してしまう時,客観的に彼はそのユニットを愛すると同時に,主観的に彼のエピソードを愛している.そして,彼の働きに彼女が応えた時に,彼女の精神は確かに彼の世界に存在している.
ゲームは彼に何らかの結果(例えば勝敗)を与える.その時に彼は何らかのエピソードを生成する.この機能が洗練された時,彼はついに彼以外の者にとってのエピソードからも彼女の精神を生成する.
例えば,ビスマルク海海戦,通称<<ダンピールの悲劇>>からも.

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海軍めしたき物語

我々はつい士官にとっての戦争を語りがちになるが大多数を占める兵隊にとって戦争とは悲劇以外の何物でもない.特に巨大なシステムである軍艦ではその傾向が強いだろうか.遠距離砲戦で勝っても兵卒の手柄にはならないのに,ミスをすれば殴り飛ばされる.烹炊所でひたすら飯を作っている兵士にとっては怖いのは敵軍より直属の上官の暴力だろう.
そういう日常に忙殺されながら,一兵卒がふと見た燃え盛る<赤城>ないし<加賀>の情景描写が胸を突く.後に<霧島>が鉄底海峡に沈み知り合いの多くが亡くなっている.

一方でそれを笑い飛ばせる諧謔と見栄を持ってこその従軍記でもある.悲惨なものをことさら悲惨に描かず,むしろコミカルに描こうとすらしている.史料として読んだつもりだったが,その価値はあったと思っている.
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エルフと戦車と僕の毎日I 上下

佐藤大輔の新刊ということで,期待が先行しすぎたせいかあまり良くなかった.

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人類は衰退しました 平常運転

短篇集.意外と駄目だった.
SFっぽいネタを軽くあっさり書くのは「食卓にビールを」に通じるところはあるが,田中ロミオの凄みはたぶん一つ一つのネタよりその組み合わせで物語を一本作ってしまうところにあるのだと思う.一作一作を軽く作ってしまうと,ネタが勿体無いというか,もっと掘り下げて欲しいと思うところで話が終わってしまうので消化不良気味になる.読み返してみると一作一作は面白いのに,満足度が低いのはそのせいではないか.
あと,「わたし」が意外と日常ネタに向いてない.命の危機が迫らないと「まあ何とかなるでしょ」で全部対応しちゃうから.
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機龍警察 火宅

機龍警察のシリーズは好きなので短篇集も当然読む.

名前付きの主役および脇役の過去話が多いが,まあまあの面白さ.今この部署に居る人間たちが全員何らかの過去を抱えているというのは偶然にしては出来すぎだが,それが物語的な必然なのか,ネタに困って量産したのかはわからない.

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キノの旅XVIII

いつものことながら内容は覚えていない
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天冥の標VIII-2

確かPart 1を読んだ時は評価保留にしたはずなんだが,Part 2は面白かったのでトータルとしては少し浮いたかなという印象.俺の評価基準では物語よりも設定を並べ立てている時間のほうが長い作家でもそれほど損をしないと思っているが,さすがに前巻はひどかった.それでも冒険譚が始まればきちんと面白くなったのでそれは良し.少年の成長物語,良いよね.もちろん青年でも.
小川一水は昔は設定でコケると全部コケる印象だったので,持ち直せるようになったんだと感動すらした.こういう言い方はアレだが,成長したな.

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人魚は何故恋をする

浅木原忍の短篇集,二作.

特に二作目の娘娘の人形の話は,作者本人が後書きで言っている通りに出来が良く,登場人物だけで既にゾッとするオチを予感させるのだが,本当にゾッとして良かった.ミステリなのにホラー.
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World End Economica 1

支倉凍砂の別シリーズ.自身がシナリオを書いたゲームをノベライズしたんだったかな(調べろよ).
面白かった.いや単に俺が支倉凍砂の書く,例えば「理性と情」「合理と非合理」「打算と信頼」の対比を好んでいるだけだが.生き馬の目を抜く世界で人を信じて良いのか.合理性のみが味方であって良いのか.正解というか納得できる生き方というのはその両者の間のどこかにあるのだが,それをどうやって測っていくのか.

文庫で800P弱あって長いのだが,Iとナンバリングしてある通り,上記のようなテーマはしっかりとは回収されていない(物語的な結末はきちんとある).続刊をまだ楽しめるという好意的な解釈も成り立つが.

あとは,まあ,ハガナがかわいい.テンプレ通りでも,かわいい.
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2015年05月19日

秘密のキスを数えましょう

なんだこれあたまがわるいぞ
こんなものをさいごまでよんだらのうみそがどろどろになってみみからながれでてあたまがわるくなってしまう
かゆ
うま
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2015年05月18日

地球が寂しいその理由

AIの姉妹喧嘩という風呂敷は最高だったのだが
だが・・・

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2015年05月17日

我らに天佑なし

巡洋艦とは何か
制海権とは何か
海軍とは何か
軍隊とは何か

佐藤大輔は海洋国家大好きおじさんだけど,中でも高速戦艦とか巡洋艦フェチだよな.意外と戦艦についてのフェティシズムは感じない.そのせいか,俺もその手のフネが大好きだ.
海軍の出番が少ない皇国の守護者にあってもその本懐を遺憾なく発揮している.
サーチ・アンド・デストロイ!

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新城直衛 最初の戦闘

皇国の守護者の外伝が読める,佐藤大輔の文章が読める,それだけで嬉しいと感じるのはもはや病気の一種だろう.

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玩具修理者

小林泰三だけど全然全く欠片も記憶が無い.
ホラーに寄せた小林泰三って俺の好みではないんだなあ.
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高い城の男

ディックの最高傑作との呼び声もあるのに,そして読むべきと思われる個人的な理由もあるのに,全く放っておいたのを今さら読む.
電子書籍化されていなかったら一生読まなかった気がするのでありがたい.

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2015年05月09日

2014年総括

未だに2014年を終えていなかったことに気付いたが,4ヶ月以上前に書きかけた記事の内容などまるで頭に残っていないため困惑している.
続き物で当たりをたくさん引いたのだが一度評価済みのものはやはり余程のことがない限り上位には入れにくい.沢村賞みたいなものだな.
言及する価値のあるものを,順位の低い順に並べる.

通訳日記
一次史料をここに入れて良いものかはわからないが,ザッケローニに敬意を表して.
種を蒔き収穫し損ねた人物が正当な評価を受けないことはままあるが,後世から振り返った時に,あの時のザッケローニが転換点だったと言えるような日本サッカー界であって欲しいと願う.あの時が絶頂だったなと思われるようではおしまいだが,日本サッカー協会は後者を描き出す可能性も十分に秘めた組織である.
逆に,歴史資料として以上の価値は一切無い.

躯体上の翼
痛快アクションとしては今年トップ2または3に入った.そう思ってノミネートしてあるはずなのだが,近頃話題になった「バトルシップ」のようなもので,爽快感以外の何者も残さない読後感であった.ちなみに「バトルシップ」は観てない.感動の減衰の時定数は非常に短く,読み終えてから半年以上が経過した今となってはどこが評価に値したのかさっぱりわからない.

SFマガジン700
これは秋山瑞人が一人でもぎ取った.上述の「躯体上の翼」と同様,プロットに破綻はなく,筆力も申し分ない.だが近年もろくなってきた涙腺を刺激するほどの感動を受けたか否かにおいて,両者には明らかな隔たりがあった.そのことだけは良く覚えている.
一つだけ仮設を示す.世の中の小説家には(あるいは人間には)二つのタイプがある.最終的に「他者と同化できる」と思っている奴と「他者とは同化できない」と思っている奴だ.「躯体上の翼」は突き詰めれば前者だった.秋山は後者だろう.こと日本においては前者が支配的だ.あるいは,前者の集団に後者が混ざっても集団は損なわれないが,後者の集団に前者が混ざると集団が動揺する,のかもしれない.いずれにせよ後者のみで構成された空間で「他者」を互いに尊重する集団というのは一種の夢であって,そのような現実では有り得ない世界が描き出されたことに救いを感じるのではないか.
絶対に同化できない小説上の登場人物が天上の幸福を得た時に,その幸福に救われるのは「同化」ではないのか.それは今後考えるとして.

火星の人
例年なら一位を取れていたと思う.自然との戦い系SFとしては最高峰.
SFに人間味は必要か.あるいは,真に完成されたSFに人間味は必要か.要らない,という解はあり得る.イーガンの物性や数理を議題にしたSFでは必要ないと思うし,野尻抱介のテクノロジーに偏ったSFでもやはり必要ないと思う.自然はあまりに冷徹で数学的で説得が通じない,人間味の対極にあるから.
だから,登場人物がステレオタイプである,という批判は本質的ではないのだ.まあ,最も本質的な批判とはつまり「俺は気に入らない」であって,それを他者に伝えるために「考証が甘い」とか「人間が書けてない」とか本質から外れたことを言うのだが.

白熱光
今の自分の持っている知識体系が異なる出発点から「再発明」されることにとても興奮する.これは各作品ごとの書評や毎年の総括で繰り返し書いてきた,自分の性癖である.加えて,ある種の中二病患者(もはや懐かしい概念だ)にとって19世紀頃から20世紀半ばにかけての科学史は,パブロフの犬にとってのベル音と同じくらい涎を誘発する話題なのだ.だから物理学が,最終的には特殊相対性理論が(一般までは行かなかったかどうか覚えていないし確認する気もない)再発明された時の快感は筆舌に尽くしがたく,従って本年度最優秀の称号を「白熱光」に与えるにあたって何ら躊躇は無かった.
逆に言えば相変わらずの訳文や人類側の視点についての不満点,知的好奇心を持つものが知的好奇心ゆえに苦しむシーンのカタルシスなど,諸々の要素は評価においてそれほど影響が無かった.というかそういう評価基準,すなわち自分にとって収まりが良いかどうか,においては恐らくイーガンの他作品に劣る部分もあり,あるいは「火星の人」にも劣っていたはずだ.ただ行儀よく自分の理解の範疇に収まってくれる作品よりも,最も重要な「萌え」をフルスイングしてくれる作品のほうを高く評価したい,そういう好みが現れたのだと思う.
わかりやすい,理解しやすい,扱いやすい,それは「良い」かもしれないが,必ずしも「好き」を意味しない.そういうことで「白熱光」は,2014年に読んだ作品の中で最も「好き」だ.
posted by terarorz at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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